海上で機密性の高い電子機器を保護

代替

標準的なワイヤーロープアイソレータは広く利用されていますが、Enidineのエンジニアスタッフは、アプリケーションの要求に応じて完全なエンジニアリングソリューションを提供することができます。

状況概要

荒海を航行する時も、敵の砲火にさらされる時も、米海軍の艦船とその繊細な戦闘用電子機器は、激しい衝撃と振動の入力に耐えなければなりません。非絶縁または不適切に絶縁された機器は、乗組員や船舶を極めて危険な状態に置く可能性があります。

米国の大手軍需メーカーが、艦船に搭載するミサイル兵器システムの設計を進めていたところ、認定試験の際に免震装置に問題があることが判明しました。
戦闘状況をシミュレーションしたところ、競合他社’の既製品のワイヤーロープ用アイソレータでは、高入力の衝撃力から機器を保護することができませんでした。この力に対してアイソレーターが不十分だったため、衝撃エネルギーが直接電子機器に伝わり、大きなダメージを与えてしまったのです。お客様は、Enidineに対し、アプリケーションを検討し、適切な絶縁を保証するワイヤロープアイソレータを推薦するよう依頼しました。

 

アプリケーションデータ

お客様’の機器には、5台の電子機器キャビネットのベイが含まれていました。各キャビネットには、衝撃入力(Mil-S-901)および振動入力(Mil-Std-167)に対する絶縁が必要でした。既存のデザインエンベロープを維持する必要があります。衝撃を受けた船’の甲板からキャビネットが離れないようにするためには、特別な取り付け技術が必要でした。各アイソレータバーの強度については、材料応力解析を行う必要があります。

その他必要な設計上の考慮事項:
  • 14Hzソフトデッキ
  • 35Gショック入力
  • キャビネット重量 800-1200 ポンド


製品ソリューション

Enidine社’のエンジニアリング能力と海軍の衝撃・振動問題に取り組んできた経験を活かし、Enidineは必要な要件を満たす特別なWR16およびWR20シリーズのワイヤーロープアイソレータを設計・製造しました。各キャビネットには、ワイヤーロープアイソレータが6台、キャビネットの下に圧縮状態で取り付けられたサポートユニットが4台、ロール軸の上部-後部に取り付けられた安定化アイソレータが2台取り付けられています。デッキとキャビネットにマウントを固定するために、頑丈なマウント金具が使用されました。高負荷時のマウントバーの変形を防ぐため、特殊な高強度(7075-T6)アルミニウムバーを設計しました。その結果、海軍の’の厳しい衝撃条件を満たす強力な免震システムが完成したのです。

 

プロジェクト実績

お客様’の厳しい試験スケジュールに合わせて、Enidineはワイヤーロープアイソレータ一式を設計、製造し、4週間でお客様にお届けしました。その後、アイソレーターをキャビネットに取り付け、バージテストを行い、船上での使用を可能にしました。このユニットは、高い衝撃力に耐え、機器を損傷から守ることができました。Enidineは海軍の艦載電子機器にワイヤーロープアイソレータを使用することで、激しい衝撃や振動が入力された場合でも、連続稼働を保証しました。

標準的なワイヤロープアイソレータは広く販売されていますが、エニジン’の有能なエンジニアのスタッフは、アプリケーションの要求に応じて完全なエンジニアリングソリューションを提供することができます。Enidineは、この主要な兵器システムに関して、ワイヤーロープアイソレータの公認サプライヤとなったのです。ワイヤロープアイソレータは、防衛用途以外にも、携帯電子機器など、機密性の高い機器を保護する必要がある分野での衝撃や振動の遮断に効果を発揮しています。